YATO

500年のCOMMONを考える

YATOの郷土詩

忠生とその周辺に暮らす人への聞き書きを中心に構成した「YATOの郷土詩」が完成しました。

 

YATOでは、谷戸という特有の地形を取り巻く環境や歴史を学び、これからの500年に向けて、今いちど人が集う場所のあり方や、記録を受け渡す方法を模索してきました。その中心を成すのが、地域に暮らす人たちへの聞き書きです。

 

制作の過程では、現代におけるcommonとは何かを探りながら、たくさんの方に話を聞くことを続けてきました。郷土誌ではなく、郷土「詩」としているのは、この土地が育んできた詩(うた)を浮かび上がらせることができればという願いを込めています。

 

●龍王ヶ池の伝説から生まれた、谷戸の物語

●年代も様々な12名の方への聞き書き

●映像作家波田野州平による「やとのかんそく」

 

 

LIBRARYページにも掲載しています。


 

『YATOの郷土詩』

 

企画・写真 : 波田野州平

企画・編集 : 森若奈

文字起こし : 根間美砂子

デザイン : Aim Design(根岸篤男)

YATOの絵本

YATOのことをもっといろいろな方に知ってもらうために「YATOの絵本」を制作しました。

 

● YATOが拠点とする簗田寺周辺のmap

● YATOにまつわる登場人物を紹介する「YATO図鑑」

● YATOで大切にしている「年中行事」

● これまで実施したイベントやワークショップ、制作したもの etc..

 

こどもから大人まで楽しめる内容となっています。

LIBRARYページにも掲載しているので、ぜひご覧ください!


 

『YATOの絵本』

 

絵 : 上島足日

文 : 齋藤美和

デザイン : Aim Design(根岸篤男 小林忠浩)

編集 : 齋藤美和 齋藤紘良 安永哲郎

LIBRARYページ公開

YATOでこれまでに制作した「YATOかわら版」「谷戸の物語」などの発行物を、ウェブ上で閲覧ができるLIBRARYページを公開しました。

YATO | LIBRARY

 

それぞれの発行物については、こちらの紹介ページもご覧ください。

谷戸の物語

YATOかわら版

YATOの山野草

YATOの郷土詩

YATOの絵本

アーツカウンシル東京のサイトに代表 齋藤紘良のインタビュー記事が掲載されました

アーツカウンシル東京 東京アートポイント計画ディレクターの森司氏と、代表 齋藤紘良の対談記事が公開されました。

 

すべてが動き出すまでの、仕込みの5年間――齋藤紘良「500年のcommonを考えるプロジェクト『YATO』」インタビュー〈前篇〉

 

すべてが動き出すまでの、仕込みの5年間――齋藤紘良「500年のcommonを考えるプロジェクト『YATO』」インタビュー〈後篇〉

 

2017年の開始時からの、東京都および公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京との共催が終了し、2022年度からは社会福祉法人東香会と簗田寺が主体となって活動を続けていきます。

 

4月からは、里山のお手入れをする「YATOの手入れ会」を、毎月1回日曜日に開いていきます。日程など詳細は、Instagramでお知らせしていきます。

どんど焼きをYATOのセンパイに習いました

正月飾りを燃やして、その年の無病息災を願う「どんど焼き」。
忠生でも、かつては地区ごとに行われ、その高さを競い合っていたそうです。
今年、YATOメンバーが地域のどんど焼きの準備に参加させてもらい、センパイ方にどんど焼きの準備を習いました。

 

地面が焼けないように、レンガとトタンで基礎を作り、支柱を立てて、まず中心の竹を立てます。そこに、下の方の枝を払って高さを揃えた竹をまわりに4本立て掛けます。竹どうしは縄や割った竹で固定。高さがかなり高いので、縄で四方に引っ張り、倒れないように固定します。

使うのは竹や縄など、燃えて灰になる自然素材のみ。お正月飾りには針金などが使われているものもあるため、かつて田んぼや畑でやっていたころは、終わった後に磁石で針金を集めてまわったそう。そうしないと、作物に影響が出てしまうのだそうです。

 

 

 

 

 

中心の竹のてっぺんあたりには、ダルマをくくりつけます。ダルマの顔がきれいに東を向くよう、縄で調整されていました。竹を組んだ中には、薪や切った竹をたくさん詰めます。最後にそれを覆い隠すように、笹をまわりに編み込んでいきます。

 

 

笹にお正月飾りをくくりつけたら完成。ダルマが気持ちよさそうに空高く揺れています。

 

 

どんど焼きの日は、準備の翌々日。高く立てられた竹組みを見て、近隣の人はどんど焼きを楽しみに待っていたのでしょうね。

 

さて、当日、点火前には、どんど焼きの竹の下の方を切って高さを3分の1ほどにします。炎がかなり高く上がるため、そのまま点火すると危険なのだそう。

 

 

 

訪れた人たちが、お正月飾りをさらにくくりつけていきます。

 

 

そしていよいよ点火です。乾いた薪と竹はあっという間に火がまわり、大きく炎が燃え上がりました。

 

 

 

 

火のまわりには、自然と人が集まります。地域の方たちは、それぞれ自分の家から、先が三股になった木の枝とお団子を持参されていました。炎がある程度小さくなったら、熾火でお団子を炙っていただきます。使った木の枝は、縁起物として神棚や玄関に飾っておいて、翌年のどんど焼きで燃やすのだそう。

 

 

 

 

炎のまわりに老若男女が集まり、パチパチと火の燃える音ににぎやかな笑い声が混ざります。YATOが見たかった風景が、そこにはありました。

 

Webトップページのリニューアルについて

こもれびに集う人と人 谷あいに響く声と声
土地の自然を体に感じ、文化を未来に手渡していく
遠い昔から形づくられてきた谷戸の地で、
500年続くお祭りが新たにはじまります。

 


500年のcommonを考えるプロジェクト 「YATO」は東京都町田市忠生において、500年続く場所や仕組みを考える活動を2017年からおこなっています。忠生は谷状の地形から「谷戸」とよばれ、古くから水が集まり、それによって人々が集う場所でもありました。

 

活動拠点とする簗田寺の歴史をひもといた時、およそ500年ごとに大きな節目となる出来事があったことをヒントに、これから500年続くような「人が集う場所や仕組み」を考えていくための様々な試みを重ねています。

 

例えば、古くから続くお祭りや、自然の営みに寄り添っておこなわれる年中行事には、続いていく理由や仕掛けがあるのではないかと考え、こどもと大人が一緒につくりあげる年に一度の「YATOの縁日」を活動の核にしています。また、初午や年末のお餅つきなどの年中行事のリズムに連動して、活動をおこなってきました。それらの活動の記録や、自分たちの知らない少し昔の出来事を、これから先への世代へと伝え継いでいくために、様々な記録方法を試したり、聞き書きをもとにしたかわら版を発行したりもしています。

 

約3年半の時間を経て、プロジェクトの輪郭が少しずつ明らかになってきたものの、初めてYATOの活動にふれる方に、その全容を伝えることの難しさを常々感じてきました。こどもたちや大人たち、地域の方、YATOでは「先輩」とよんでいる年長者の皆さんに、ひと目でYATOの活動の広がりを感じていただけるようなビジュアルイメージをつくれないか。そんな思いから誕生したのがこのWebトップページにあるピクセル画です。

 

話し合いを重ねる中で、ピクセル画という制約がある形式にもかかわらず、時間や空間を超える広がりが感じられる作風が魅力的なhermippeさんに、YATOの活動を一枚の風景として描いてもらえないかと考えました。hermippeさんには、YATOが活動拠点とする町田市忠生に足を運んでもらったり、毎月メンバーと行っている定例会議に参加してもらったりしながら、YATOのことを知ってもらい、制作を進めてもらいました。完成したピクセル画は、どこか懐かしさを感じさせながらも、どこにもないワクワクする世界観が詰まっています。きっと見るたびに様々なYATOの風景が見えてくると思うので、ぜひあなたのYATOを見つけてみてください。

 

※本ピクセル画は秋バージョンとして公開するものです。今後、春、夏、冬バージョンの公開も予定しています。

 

作者プロフィール

hermippe

イラストレーター(ドット絵)。昔飛び出した故郷・多摩ニュータウンで見た気がする集合住宅を描いたり、SFのお話の挿絵を描いたり、虫をよく見て描いたりして暮らしています。ミュージックビデオ/VJ/商品コラボ/リソグラフ/刺繍/レコードジャケット/ZINEなど制作。

https://hermippe.me/

「YATOかわら版」6号

「YATOかわら版」の第6号を発行しました。

YATOかわら版について

 

「忠生のはなし」では、毎回、忠生に関わりのある方々に聞き書きを行い、その内容を紹介しています。今回は、町田市小野路町の田んぼでお米をつくられている杉山弘さんに、谷戸と稲作の関係についてお話を伺いました。

昔の人が、谷戸の自然に向き合い、工夫しながらお米を作っていった様子がよく分かります。

 

YATO日記のコーナーには、8月に行なった影絵ワークショップ2021のことを、やとっ子だよりのコーナーにはYATOの縁日2021のお知らせを掲載しています。

 

 

「YATOかわら版」
編集:森若奈(「雛形」編集部)
デザイン:根岸篤男(Aim Design)
木版制作:坂本大三郎
見出し:やとっ子同盟

 

 

YATOかわら版 6号 ダウンロード

 

 

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※やとっ子同盟とは、アーティストや年長者によるワークショップにこどもたちが参加し、忠生の歴史や文化に出会い、新しい遊びの開発や学びの場をこどもと大人が共に取り組む仕組みです。
活動の様子はFacebookページでご覧いただけます。
やとっ子同盟に参加してみたい、興味があるという方は、詳しくは、こちらをご覧ください。

「YATOの縁日2021」に向けたワークショップが始まります。

毎年秋に実施している「YATOの縁日」。今年も9月23日(木・祝)に開催予定です。一昨年は会場の簗田寺にて、昨年はオンラインにて開催しました。
過去開催した「YATOの縁日」の様子は、以下よりご覧いただけます。
YATOの縁日2019
YATOの縁日2020
YATOの縁日2020 記録動画紹介記事

 

YATOでは2017年より、地元の年長者への聞き書きや、こどもたちとのワークショップ、年中行事のリズムに合わせて行うイベント等を通じて、500年続く人が集う場を考える試みを続けています。

 

その中のひとつであり代表的な活動として、「YATOの縁日」があります。

地域の方々による屋台や、音楽の演奏、影絵芝居の上演など、こどもも大人も混ざり合い、思い思いに過ごすことができるお祭りです。

今年は、土器の楽器の音色が流れる会場には美味しい匂いと笑い声があふれ、クライマックスにはバグパイプの演奏にのせて、地域に伝わる龍の伝説になぞらえた影絵芝居をこどもたちと上演する、そんな「YATOの縁日」を目指しています。

 

7月上旬には、2つのやとっ子同盟ワークショップを募集開始予定です。楽しみにお待ちください!

 


■ やとっ子同盟ワークショップ

 

1. 影絵ワークショップ

簗田寺の里山環境をフィールドワークして場所のことを知り、そこからイメージをふくらませて影絵人形を作って「YATOの縁日」で皆で上演します。

 

講師|川村亘平斎 https://www.kawamurakoheysai.com
対象|小学生(1〜6年生)
内容|現地での影絵制作1回、影絵の練習1〜2回、フィールドワーク1回、オンラインワークショップ2回
募集|7月上旬を予定

 

2. 土器楽器ワークショップ「しずむおと」

粘土で打楽器を作り、「YATOの縁日」で演奏します。

 

講師|小判(a.k.a. COINN(コイン)) http://www.coinn.jp/
対象|小学生(1〜6年生)
内容|オンラインでの土器の制作1回 ※状況次第では対面になる可能性もあり
募集|7月上旬を予定


◯ いずれのワークショップも、対面で行うものは、緊急事態宣言等発令時においてはオンラインへの切り替え等を検討します。

 

◯ 対面実施の場合は、新型コロナウイルス感染症対策を行い、安心・安全の運営体制にて実施します。

 

◯ 「YATOの縁日」は、昨年同様、新型コロナウイルスの状況を見ながら開催方法を検討し実施予定です。

 

※本プロジェクトは「東京アートポイント計画」の一環として実施しています。
※プログラムの内容は変更になる可能性があります。
※やとっ子同盟とは、アーティストや年長者によるワークショップにこどもたちが参加し、忠生の歴史や文化に出会い、新しい遊びの開発や学びの場をこどもと大人が共に取り組む仕組みです。
活動の様子はFacebookページでご覧いただけます。
やとっ子同盟に参加してみたい、興味があるという方は、詳しくはこちらをご覧ください。

 

YATOの山野草 秋/冬

昨年11月に開催したやとっ子同盟ワークショップ「YATOの小さな遠足〜山野草を探して〜」をきっかけに制作したアートワーク「YATOの山野草 秋/冬」が完成しました。

秋も深まるころ、約2時間ほど簗田寺の山を歩きながら、さまざまな山野草の説明を聞くうちに、一面同じ緑に見えていた風景の解像度が上がるような、ひとつひとつの山野草が語りかけてくるような不思議な感覚を覚えました。

YATOが拠点とする簗田寺の、ゆたかな自然の色合いを、ぜひ感じていただけたらと思います。

 


「YATOの山野草 秋/冬」

 

秋の簗田寺をめぐり、YATOの生態系に触れる。

この土地の自然とともに暮らす齋藤美智子さんの導きで

出会った山野草の数々と、目にした風景、

そして感じた色模様を、アーティスト 小川哲さんが

心象地図として描きあげました。

 

地図のような水彩画の表面は、簗田寺を囲むように茂る野草たちの情景を表現したもの。

ワークショップ当日に歩きまわりながら感じた印象を伝えるように抽象化して描かれています。

 

植物図鑑のような裏面は、そのとき見つけた植物を描き並べたもの。

何気ない風景の中に、意識しないと気づかずに通り過ぎてしまうほどささやかな、けれどもとても豊かで様々なかたちや色を持つ植物があることに気づいたときの驚きとともに表現されています。

 

ディレクション:安永哲郎

イラストレーション:小川哲

デザイン:根岸篤男(Aim Design)

サイズ:A1(594mm × 841mm)

 

2021(令和3)年3月発行

 

 


profile|小川 哲 Satoshi Ogawa

 

1972年島根県生まれ。セツ・モードセミナー卒業。音楽制作会社に勤務後、イラストレーターとして活動。水彩を用い、シンプルな形や幾何学、パターンを取り入れたリズミカルな作画で雑誌や書籍、CDジャケット等を中心にイラストレーターとして活動。個展の開催や、音楽をテーマにしたZINEの制作などにも力を入れている。 2021年3月20日から、神田のTETOKA Gallery にて個展を開催。

 

website https://satoshiogawa.amebaownd.com/
Instagram https://www.instagram.com/ogsatoshi/