YATO

500年のCOMMONを考える

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どんど焼きをYATOのセンパイに習いました

正月飾りを燃やして、その年の無病息災を願う「どんど焼き」。
忠生でも、かつては地区ごとに行われ、その高さを競い合っていたそうです。
今年、YATOメンバーが地域のどんど焼きの準備に参加させてもらい、センパイ方にどんど焼きの準備を習いました。

 

地面が焼けないように、レンガとトタンで基礎を作り、支柱を立てて、まず中心の竹を立てます。そこに、下の方の枝を払って高さを揃えた竹をまわりに4本立て掛けます。竹どうしは縄や割った竹で固定。高さがかなり高いので、縄で四方に引っ張り、倒れないように固定します。

使うのは竹や縄など、燃えて灰になる自然素材のみ。お正月飾りには針金などが使われているものもあるため、かつて田んぼや畑でやっていたころは、終わった後に磁石で針金を集めてまわったそう。そうしないと、作物に影響が出てしまうのだそうです。

 

 

 

 

 

中心の竹のてっぺんあたりには、ダルマをくくりつけます。ダルマの顔がきれいに東を向くよう、縄で調整されていました。竹を組んだ中には、薪や切った竹をたくさん詰めます。最後にそれを覆い隠すように、笹をまわりに編み込んでいきます。

 

 

笹にお正月飾りをくくりつけたら完成。ダルマが気持ちよさそうに空高く揺れています。

 

 

どんど焼きの日は、準備の翌々日。高く立てられた竹組みを見て、近隣の人はどんど焼きを楽しみに待っていたのでしょうね。

 

さて、当日、点火前には、どんど焼きの竹の下の方を切って高さを3分の1ほどにします。炎がかなり高く上がるため、そのまま点火すると危険なのだそう。

 

 

 

訪れた人たちが、お正月飾りをさらにくくりつけていきます。

 

 

そしていよいよ点火です。乾いた薪と竹はあっという間に火がまわり、大きく炎が燃え上がりました。

 

 

 

 

火のまわりには、自然と人が集まります。地域の方たちは、それぞれ自分の家から、先が三股になった木の枝とお団子を持参されていました。炎がある程度小さくなったら、熾火でお団子を炙っていただきます。使った木の枝は、縁起物として神棚や玄関に飾っておいて、翌年のどんど焼きで燃やすのだそう。

 

 

 

 

炎のまわりに老若男女が集まり、パチパチと火の燃える音ににぎやかな笑い声が混ざります。YATOが見たかった風景が、そこにはありました。

 

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