YATO

500年のCOMMONを考える

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「YATOかわら版」第1号を発行しました

YATOの活動の中で大切にしている、学び、伝え継ぐことについて、昨年度は聞き書きをもとにした小さな物語と写真を組合わせたポストカード「谷戸の物語」という形で、発信を行ってきました。

 

「谷戸の物語」を作る中で聞き書きした話は、私たちの想像を超える面白さで、それをもっとこどもたちにも伝わりやすい方法で残していけないかと考えて、忠生地域の小学校等で配布する、こどもたちに向けた「YATOかわら版」の制作に取り組むことになりました。

 

YATOでは「500年」という時間の尺度をもって考えることを一つのテーマとしているので、名前も「新聞」より古くから存在していた「かわら版」として、木版で題字や枠を制作しています。

紙のかわら版は残らなくても、版木自体は500年を超えて残るのではと考えてのことです。

版木の一部は、簗田寺の裏山に1000年生きたハリギリの木(嵐に遭って倒木した)を使い、山形県で山伏として活動する坂本大三郎さんに彫っていただきました。

 

今年から発足したYATOのこどもチーム「やとっ子同盟(※)」では、9月の縁日に向けた影絵のワークショップを行っている最中ですが、YATOかわら版の見出しの文字や挿絵は彼ら、彼女たちに協力してもらいました。活動の様子も少しだけ紹介しています。

 

映像作家・波田野州平さんによる連載「わきめをふろう」は、Instagram「まちだのきろく」から端を発したコーナーです。キョロキョロしながらまちを歩くと、いつもは見逃してしまうものに、ひょこっと出会えることがあるかも・・・ということで、忠生散策の中で出会った絶妙な風景を、これからも紹介していく予定です。

 

YATOかわら版は、YATOの縁日でも配布します。ぜひお手にとって見ていただけたらと思います。

なお、第2号は2019年12月頃の発行を予定しています。

 

 

 

「YATOかわら版」
編集:森若奈(「雛形」編集部
デザイン:根岸篤男(Aim Design)
木版制作:坂本大三郎
挿絵・見出し:やとっ子同盟

 

 

※やとっ子同盟とは、アーティストや年長者によるワークショップにこどもたちが参加し、忠生の歴史や文化に出会い、新しい遊びの開発や学びの場をこどもと大人が共に取り組む仕組みです。
活動の様子はFacebookページでご覧いただけます。

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