「YATOの縁日2021」に向けたワークショップが始まります。
毎年秋に実施している「YATOの縁日」。今年も9月23日(木・祝)に開催予定です。一昨年は会場の簗田寺にて、昨年はオンラインにて開催しました。
過去開催した「YATOの縁日」の様子は、以下よりご覧いただけます。
YATOの縁日2019
YATOの縁日2020
YATOの縁日2020 記録動画紹介記事
YATOでは2017年より、地元の年長者への聞き書きや、こどもたちとのワークショップ、年中行事のリズムに合わせて行うイベント等を通じて、500年続く人が集う場を考える試みを続けています。
その中のひとつであり代表的な活動として、「YATOの縁日」があります。
地域の方々による屋台や、音楽の演奏、影絵芝居の上演など、こどもも大人も混ざり合い、思い思いに過ごすことができるお祭りです。
今年は、土器の楽器の音色が流れる会場には美味しい匂いと笑い声があふれ、クライマックスにはバグパイプの演奏にのせて、地域に伝わる龍の伝説になぞらえた影絵芝居をこどもたちと上演する、そんな「YATOの縁日」を目指しています。
7月上旬には、2つのやとっ子同盟ワークショップを募集開始予定です。楽しみにお待ちください!
■ やとっ子同盟ワークショップ
1. 影絵ワークショップ
簗田寺の里山環境をフィールドワークして場所のことを知り、そこからイメージをふくらませて影絵人形を作って「YATOの縁日」で皆で上演します。
講師|川村亘平斎 https://www.kawamurakoheysai.com
対象|小学生(1〜6年生)
内容|現地での影絵制作1回、影絵の練習1〜2回、フィールドワーク1回、オンラインワークショップ2回
募集|7月上旬を予定
2. 土器楽器ワークショップ「しずむおと」
粘土で打楽器を作り、「YATOの縁日」で演奏します。
講師|小判(a.k.a. COINN(コイン)) http://www.coinn.jp/
対象|小学生(1〜6年生)
内容|オンラインでの土器の制作1回 ※状況次第では対面になる可能性もあり
募集|7月上旬を予定
◯ いずれのワークショップも、対面で行うものは、緊急事態宣言等発令時においてはオンラインへの切り替え等を検討します。
◯ 対面実施の場合は、新型コロナウイルス感染症対策を行い、
◯ 「YATOの縁日」は、昨年同様、新型コロナウイルスの状況を見ながら開催方法を検討し実施予定です。
※本プロジェクトは「東京アートポイント計画」 の一環として実施しています。
※プログラムの内容は変更になる可能性があります。
※やとっ子同盟とは、アーティストや年長者によるワークショップにこどもたちが参加し、忠生の歴史や文化に出会い、新しい遊びの開発や学びの場をこどもと大人が共に取り組む仕組みです。
活動の様子はFacebookページでご覧いただけます。
やとっ子同盟に参加してみたい、興味があるという方は、詳しくはこちらをご覧ください。
YATOの山野草 秋/冬
昨年11月に開催したやとっ子同盟ワークショップ「YATOの小さな遠足〜山野草を探して〜」をきっかけに制作したアートワーク「YATOの山野草 秋/冬」が完成しました。
秋も深まるころ、約2時間ほど簗田寺の山を歩きながら、さまざまな山野草の説明を聞くうちに、一面同じ緑に見えていた風景の解像度が上がるような、ひとつひとつの山野草が語りかけてくるような不思議な感覚を覚えました。
YATOが拠点とする簗田寺の、ゆたかな自然の色合いを、ぜひ感じていただけたらと思います。
「YATOの山野草 秋/冬」
秋の簗田寺をめぐり、YATOの生態系に触れる。
この土地の自然とともに暮らす齋藤美智子さんの導きで
出会った山野草の数々と、目にした風景、
そして感じた色模様を、アーティスト 小川哲さんが
心象地図として描きあげました。
地図のような水彩画の表面は、簗田寺を囲むように茂る野草たちの情景を表現したもの。
ワークショップ当日に歩きまわりながら感じた印象を伝えるように抽象化して描かれています。
植物図鑑のような裏面は、そのとき見つけた植物を描き並べたもの。
何気ない風景の中に、意識しないと気づかずに通り過ぎてしまうほどささやかな、けれどもとても豊かで様々なかたちや色を持つ植物があることに気づいたときの驚きとともに表現されています。
ディレクション:安永哲郎
イラストレーション:小川哲
デザイン:根岸篤男(Aim Design)
サイズ:A1(594mm × 841mm)
2021(令和3)年3月発行
profile|小川 哲 Satoshi Ogawa
1972年島根県生まれ。セツ・モードセミナー卒業。音楽制作会社に勤務後、イラストレーターとして活動。水彩を用い、シンプルな形や幾何学、パターンを取り入れたリズミカルな作画で雑誌や書籍、CDジャケット等を中心にイラストレーターとして活動。個展の開催や、音楽をテーマにしたZINEの制作などにも力を入れている。 2021年3月20日から、神田のTETOKA Gallery にて個展を開催。
website https://satoshiogawa.amebaownd.com/
Instagram https://www.instagram.com/ogsatoshi/
YATOの縁日2020 記録映像
昨年9月に実施した「YATOの縁日2020」の記録映像を公開しました。
YATOでは「500年」という時間軸を意識しながら活動しています。
活動の記録を伝え継ぐ方法としても、500年後の人々の目にどう映るのか、どのようなメディア(媒体)であれば500年耐えうるのかなど、日々議論を重ねています。
その試みの一つとして、今回の記録映像は16mmフィルムを使用して撮影し、YATOの縁日当日の音声を組み合わせて編集しています。
「YATOの龍女」の記録によせて
2020年の『YATOの縁日』は、コロナ禍によって集まることができなくなったことで、川村亘平斎による無観客の奉納影絵『YATOの龍女』を唯一の演目として行われました。
そしてその様子をYouTubeでライブ配信し、その配信した映像がそのままの形で自動的にYouTubeにアーカイブされることになりました。
これは今回の私たちだけに限ったことではなく、コロナ禍でのオンラインイベントでは、すでに一般的なフォーマットとなっています。
YATOでは、行われたことの記録をどのように残すかという、記録とその継承の方法を考えることがひとつのプロジェクトテーマになっています。
YouTubeに自動的にアーカイブされるという、私たちの意志の及ばないところで、いつ見れなくなるかわからないものを唯一のアーカイブとして残しておくのは心もとない。それとは別の方法で、なにか私たちの側にこの奉納影絵を記録して残しておくことはできないものか、と考えました。それもできるだけ長く残るような方法で。
結果として私たちは、16mmフィルムという媒体での記録方法を選びました。
それは、まず記録が物として手に触れられる形で残ること、ネガさえあればそこから再びプリントを生み出せること、そしてフィルムに光さえ照らせば、その影として文字どおりの影絵が再演されるということから、今回はこの媒体を試してみようということになりました。
果たしてどのような記録が残ったのかは、実際に映像を観てもらい、感想はそれぞれに委ねたいと思います。もちろんこの方法でも、考えられる不安はいくつも残っています。
サウンドはどうやって残していくのか、実際の演目の尺より大幅に圧縮されたこの記録を、正確な記録と呼べるのかなど。
こうした課題を踏まえ、YATOでは今後も記録とはなにか、継承とはどういうことかを考え、実践していきたいと考えています。
波田野州平
奉納影絵 「YATOの龍女」
作・出演:川村亘平斎
音楽:幸町バグパイプCLUB
衣装・会場装飾:spoken words project
影絵人形制作:やとっ子同盟
撮影・編集:波田野州平
「YATOの縁日2020」のライブ配信映像も、2021年3月31日までの期間限定で公開中です。
「YATOかわら版」5号
「YATOかわら版」の第5号を発行しました。
毎号、忠生に関わりのある方々に聞き書きを行い、その内容を紹介している「忠生のはなし」。今回は、幼稚園の頃に忠生にお住まいだった早川朝子さん(成瀬くりの家保育園 園長)にお話を伺いました。
テーマは「記憶に残らないこと」。はっきりと記憶に残っていなくても、大人になって、「懐かしい」、「この匂いが好き」、「なんかほっとする」と思えるものがあることの大切さについて。
YATO日記のコーナーには、昨年末行ったYATOの年の瀬2020のことを、やとっ子だよりのコーナーにはやとっ子同盟ワークショップ「いきかよふ YATO香」のお知らせを掲載しています。
「YATOかわら版」
編集:森若奈(「雛形」編集部)
デザイン:根岸篤男(Aim Design)
木版制作:坂本大三郎
挿絵:齋藤紘良
見出し:やとっ子同盟
※やとっ子同盟とは、アーティストや年長者によるワークショップにこどもたちが参加し、忠生の歴史や文化に出会い、新しい遊びの開発や学びの場をこどもと大人が共に取り組む仕組みです。
活動の様子はFacebookページでご覧いただけます。
やとっ子同盟に参加してみたい、興味があるという方は、詳しくは、こちらをご覧ください。
YATOの年の瀬2020 記録映像
昨年末のYATOの年の瀬2020の記録映像を公開しました。
2020年12月20日に、簗田寺のお餅つきに合わせて、ゆるやかに語り合う場「YATOの年の瀬」をオンラインで開催。
昨年に引き続き、Taikuh Jikang 滞空時間によるお餅つきの伴奏ミニライブが行われ、その様子をInstagram Liveで配信しながら、YATOプロジェクトメンバーが今年一年をラジオ番組風に振り返りました。
InstagramのYATO公式アカウント(@yato500net)より、当日のアーカイブ映像もお楽しみいただけます。
※YATOの年の瀬としてはInstagramでの配信のみ行い、その後、運営メンバーで恒例の門松づくりを行いました。
撮影:YATOプロジェクトメンバー(宮崎由子、荒生真美)
編集:波田野州平
しずむおとの記録映像を公開しました
8〜9月に行ったやとっ子同盟プログラム「しずむおと(土の楽器で演奏しよう)」、「しずむおと 土器の楽器演奏会」の記録映像を公開しました。
ワークショップに参加したやとっ子たちが作った土器楽器を、講師の小判(a.k.a. COINN)さんが野焼きして、2020年9月19日にこどもたちとともに演奏し、最後、土に還すまでの過程が収められています。
映像:波田野州平
「YATOかわら版」4号
「YATOかわら版」の第4号を発行しました。
表面では、忠生で生まれ育った美術教師の牧野朝輝さんにお聞きした、坂道のお話を紹介しています。また、YATO日記のコーナーではデリバリー影絵ワークショップの様子を、やとっ子だよりのコーナーでは9月22日の「YATOの縁日2020」のお知らせをご覧いただけます。
「YATOかわら版」
編集:森若奈(「雛形」編集部)
デザイン:根岸篤男(Aim Design)
木版制作:坂本大三郎
挿絵・見出し:やとっ子同盟
※やとっ子同盟とは、アーティストや年長者によるワークショップにこどもたちが参加し、忠生の歴史や文化に出会い、新しい遊びの開発や学びの場をこどもと大人が共に取り組む仕組みです。
活動の様子はFacebookページでご覧いただけます。
やとっ子同盟に参加してみたい、興味があるという方は、詳しくは、こちらをご覧ください。
ワークショップ「みんなの絵で映画をつくろう!vol.1」成果映像
2020年1月13日に実施した、16ミリフィルムに直接絵の具やサインペンで絵を描いてアニメーション映画をつくるワークショップ「みんなの絵で映画をつくろう!vol.1」で参加者の皆さんが制作したフィルムを映像化しました。
この日のお題は「YATO」。
透明と黒の2種類の16ミリフィルムから好きな方を選び、黒のフィルムはカッターや釘で傷を付けて描きたいものを描いていきます。
透明のフィルムにはサインペンや絵の具などで彩色。最後に全員の描いたフィルムをつなぎ合わせて上映しました。
時間をかけてたくさん描いたフィルムも、上映時間にすると本当に一瞬なのですが、フィルム映像ってこのようにできているんだ!と驚き、自分が描いたものが映し出されたときの喜びはひとしおでした。
編集:波田野州平
2019年度の記録映像を公開しました
2019年度に行った、年中行事に連動して行っているプログラム「YATOの縁日」、「YATOの年の瀬」、「YATOの初午の準備&野外展示『やせいち』」の記録映像を公開しました。
外出やイベントの自粛が求められている今、映像を見返していると、様々な思いが頭をめぐります。
外に出ること、皆で集まることが難しい状況にありますが、今だから出来ること、やってみたいことは何かを考えながら、2020年度も引き続き活動を行っていきたいと思います。
2019年9月23日に、簗田寺の駐車場で開催した夏の縁日。スティールパンの演奏や、竹細工ワークショップ、出店に加え、縁日のクライマックスにはワークショップで制作した影絵芝居を披露しました。
2019年12月22日に、簗田寺のお餅つきに合わせて、ゆるやかに語り合う場「YATOの年の瀬」を開催しました。YATOの活動紹介ブースも設置し、「YATOかわら版」等を配布しました。
初午に合わせて、映像作家 波田野州平さん率いるYATOメンバーが、簗田寺の森にある木や花などの自然物を利用した野外展示を行いました。
映像:波田野州平